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北アルプス・山岳スキーツアー 栂池―蓮華温泉―五輪山(2,261m)
  


 [期   日]
2018年4月28日〜30日

  [メンバー] CL/S.A 他会員外5名

  [コースタイム]
 28日・・栂池ゴンドラ駅8:20―(成城学園ヒュッテ)10:20―11:50 天狗原―白馬乗鞍岳13:28―白馬大池14:15−16:20蓮華温泉(泊)

 29日・・5:18出発―5:55兵馬の平6:25―6:45瀬戸川を渡る橋 7:00―8:10白高地沢を渡る橋8:45−11:10花園三角点―13:30 五輪山山頂直下―15:38瀬戸川―17:55蓮華温泉(泊)

  30日・・8:25出発―11:30千国揚尾根稜線―13:20成城ヒュッテ

  [コメント]   蓮華温泉から日帰りで滑りに行く大きな山は3つあり、山に向かって左か ら雪倉岳(2,611m)、朝日岳(2,418m)、五輪山(2,261m)である。 最も迫力があり登りもシール登高のほか急坂のあまりアイゼン使用を強い られ、山頂からの滑走もいくつかのダイナミックなルートを滑走することが でき、まさに山スキーの醍醐味を満喫できる山が雪倉岳である。 過去10回近くは3月中旬〜5月連休にかけて山頂から滑ったであろうか。 また数年前には白馬大雪渓を登り山頂の小屋に宿泊、三国境を経て雪倉岳に 登り、北面を滑っての蓮華温泉までのツアーは素晴らしいものであった。  雪の少ない時には山頂近くのハイマツ帯から熊が飛び出してきて登山者の すぐそばを横切って行ったのを目撃したリ、いろいろと思いで深い山である。 そして、真ん中に遠く聳えるのが朝日岳である。4年前に2回目の挑戦で  昨年3月に栂池で雪崩事故により亡くなった仲間と延々13時間をかけて登 ってきた山で、山頂直下に素晴らしい大斜面があり連続25回転ものクリス チャニアで滑走し大満足だったものの、その行程は長く遠すぎて山スキー行 としてはあまり行きたくない山である。 今回計画の山、一番近く簡単に登れそうで山頂から一気に滑って来れ、楽し めそうな山が五輪山である。昨年の5月連休に一泊は蓮華温泉に泊まり、あ とはテントか雪洞を利用して滑り重視で行こうと計画をしていた矢先に事故 があり、はからずもその雪辱を期しての追悼山行となった。

 4月28日・・信濃大町のN邸に前泊し栂池からゴンドラに乗車して30日からの成城ヒュッテで使用する食料をデポ、荷を分けてシール登高で総勢6名で天狗原へ到着する。ここから蓮華温泉へのルートは二つあり、そのまま振り子沢方面へ滑り込む(夏道とは違う)のと、白馬乗鞍岳へ登り白馬大池の脇を抜けて天狗の庭を経由、尾根を滑走して至るルート(夏道とほぼ同じ)で、今回は尾根ルートを行くことにした。  二泊とも蓮華温泉泊まりとしたため荷が軽く、天狗原〜白馬乗鞍岳を快調に通過、微風快晴の素晴らしいツアー日和であったが、例年より雪が少なく白馬大池まで雪がつながっておらず、途中から岩のゴロゴロした登山道をスキー靴で歩く羽目になり、全行程中ここが一番危ない箇所であった。  また、白馬大池から蓮華温泉に下降する尾根へ出るトラバースルートもいつもとは違って景色が違い、迷いそうでGPSで確認しての行動となった。  さらに尾根に出てからはいたるところで雪が割れており、颯爽と滑っていくには程遠く、既に雪崩の心配はなくなっていたもののコースの確認と注意をしながらの滑走で蓮華温泉に到着した。  早速、小屋前でビールを飲みワイワイガヤガヤとなったことは言うまでもない。

 4月29日・・天気が安定しているので夜が明けてからの出発とする。 小屋のおにぎり朝食弁当を持ち、瀬戸川にかかる橋までは滑っていけるのでスキーを付けてスタートするが、毎回のことながら最初の70メートル程の緩やかな登りのトラバースが凍っていて恐ろしく懸命にストックに力を入れ崖下にズレ落ちないように朝から必死であった。まもなく兵馬の平に到着、雪が解けて芽を出し咲き始めた水芭蕉の湿原の脇で朝食とした。峠からの急な下りを滑り瀬戸川にかかる橋に到着、年によっては雪の状態が悪く危ない箇所も難なく通過、ここからはシールを付けての登りとなった。  緩やかな木立の尾根を登り、白高地沢を渡る両脇の手すりが外された状態の 鉄筋の橋を渡ると五輪山への登りとなるが、夏道の朝日岳への登山道と途中までは一緒である。適当に登りやすい雪の斜面をシールで登り、しばらくすると後続の3パーティーが勢いよく抜いていったが、スキーアイゼンを付けているのでその差は歴然であった。来シーズンは歳も歳だしスキーアイゼンを買おうと咄嗟に思った。  花園三角点で1名が待機することになり5名で上を目指すがほとんど登りながらのトラバースでしかも斜面は急になるため辛いところである。頂上下200m程でさらに2名が待機、ここからAはスキーを外しツボ足で、2名はシール登高で頂上直下数十メートルまでたどりつくが、ハイマツ帯に阻まれ先に行けずここまでとして下ることにした。地図を見ると朝日岳への登山道から分かれ五輪山へ向かう道はなく、山頂まで積雪があればそのままいけるとしても、ハイマツを漕いで行く気にもなれずであった。  さて、楽しい滑走の始まりで格好よく颯爽と滑っていきたいところであるが、いかんせん斜面に縦溝が連続して出来ており(雨で流れて洗濯板みたいになる)、あまり良い状態ではない。斜面を選びながら陽を浴びて柔らかくなっている雪を蹴散らしながら、それでもあっという間に白高地沢まで下った。 「行きは良いよい帰りは怖い」で 瀬戸川からはスキーを背負ってアイゼンをはいての急な登り、兵馬の平からは再びシールを付けての登りでくたくたになり夕方6時にようやく蓮華温泉に到着した。三つの山のうち最も近い山で簡単そうであったが延々12時間半の長旅となってしまった。これも私を含めいつものメンバーの平均年齢がさらに上がってきているので致し方がないところか。

 4月30日・・早朝、蓮華温泉へ初めて来た仲間がいるので仕方なく10分程登った露天風呂に付き合い、ゆっくり朝食をとって遅めにスタートする。  栂池まではもう一つのルートである振り子沢を詰めながらのシール登行である。3時間程で稜線に出て最後は天狗原から成城ヒュッテに向けて大滑走し、ヒュッテ生活と山スキーを楽しむために入荘してきている仲間たちと合流した。  翌日からは新座山の会のSさんとも一緒で白馬乗鞍岳や栂池自然園の奥まで足を延ばし5月の山を楽しみました。
                                                 記:S/A

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4月28日    
4月29日    
4月30日