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福島県南会津下郷
見明山(1161m)・ 観音山(1640m)・齋藤山(1278m)

  

【期  日】2018年4月9日~11日

【メンバー】CL (T. K)、T. I(2名)

【交通】
(往路)
04/09 東北新幹線やまびこ203 大宮7:05→ 8:05新白河JRトレンタカー8:30→会津下郷駅前→楢原豊成境界右折→9:38林道分岐空地~見明山~林道分岐空地15:48→R121→会津下郷駅前→小野上温泉(宿)

04/10 小野上温泉(宿)→R289→大松川付近右折→加藤谷川沿い→観音沼→8:17雷神社鳥居付近空地~観音山~雷神社鳥居付近空地14:32→観音沼→会津長野駅南雷電神社齋藤山登山口→あかまつ園前→13:13林道分岐空地15:27→あかまつ園前→八幡橋→R289→小野上温泉(宿)

04/11 小野上温泉(宿)→R289→八幡橋→あかまつ園前→8:22林道分岐空地8:26~斎藤山~

(復路) 林道分岐空地12:30→あかまつ園前→八幡橋→R289→R121→12:45五味島郷ノ湯13:29→R121R289→14:32JRトレンタカー→新白河東北新幹線なすの14:52→15:50大宮(解散)

【コースタイム】 
04/09 林道分岐空地10:02~13:26見明山13:36~15:36林道分岐空地 所要時間(休憩込)5h24m

04/10 雷神社鳥居付近空地8:32~11:26観音山12:07~14:01雷神社鳥居付近空地 歩程5h29m

04/11 林道分岐空地8:26~10:23斎藤山10:26~12:17林道分岐空地

【コメント】
  群馬・栃木の山を登りつくしたT. Kさんは会津の登り残した山々に踏み跡を残したいらしい。T. Iにとっては残雪を利用して初体験の会津の薮山に入る絶好の機会であった。しかも会津の名山なら楽々往復できようと思い何時ものように同行することにした。
  見明山(みあかしやま)は随想舎出版の「南会津・鬼怒の山50、アルペン・ペンクラブ編」で選定され登山道のない山の一つと紹介されている。とはいえこの本はT. Kさんしか所蔵していなかった。
  観音山も歴史春秋社より「会津百名山 ガイダンス」で 出版された会津百名山の一つである。
  齋藤山(さいとうざん)も「うつくしま百名山」や「会津百名山」に選定されている。
  いずれの山もネットにいくつか最近の記録があった。
 小野上温泉清水屋旅館の方の話では「この冬は例年より大雪が積もったが3月の異常な暑さ続きで融けて残雪が少ない」とのことである。なるほど薮がきつかったわけだ。

04/09 見明山(みあかしやま)
林道分岐空地(駐車)から農道を道なりに進む。林縁にはアズマイチゲの群落がポツポツあるがほとんどは花が落ちて緑の葉ばかりになっていた。
標高点499m付近で西側側溝にかかる小橋を渡って放棄畑に入った。栗林が残っている。枯れた薄を踏んで杉林伐採地(間伐?)に入り斜面に取りついた。杉林急斜面から広葉樹尾根に登りつく。尾根は落葉で敷き詰めれて滑りやすい。右谷底からチェーンソーで伐採する音が続いていた。この急斜面尾根には岩や支尾根分岐があるので下りは注意だ。キツツキのドラミングを聞く中で薮と残雪が出てきた。薮を抜けると明るい尾根に出るがコルから先には笹薮がある。「等高1150m付近の急斜面を登った上に、前回は大きな雪庇があって撤退した」とT.Kさんが教えてくれた。今回は雪庇がないが薮である。
頂上稜線にでて小休止してザックをデポした。アカヅルが混じる小さな薮を抜け、薮尾根に出るとようやく足元に残雪が出てきた。

見明山山頂について先行したT.Kさんが示す三角点を見て山名板を探した。何もない。欠片が落ちていた。見明山から那須三倉山方向展望する。会津から見る那須は裏那須というらしい。裏とはなにかわびしい感じがした。

頂上から残雪を踏みアカヅル薮を泳いでデポ地点に戻った。ザックを回収して下る。急な薮尾根には主な支尾根分岐が2つ、登りには目が入らなかった小さな支尾根分岐もある。赤テープも見当たらないので気が抜けない。落葉敷く斜面を下ってコルに出た。右に下れば往路の放置畑に出るがコルから稜線を詰めて見ようと登ってみた。やはり伐採地に突き当たり重なる杉間伐材を乗り越えて右の放置畑に下った。荒廃した放置畑と杉林の境を農道へ向かう。黄色い花をまとったアブラチャンが迎えてくれ、アプローチ目印になる小橋と樹木確認して側溝を飛び越えて農道に出た。圃場整備の重機工事は続けられ、それを横目に見て 駐車した空地に帰還した。乗り込んですぐに雨が窓を濡らして通り過ぎていった。

04/10 観音山
小野上温泉からナビに従って観音沼森林公園入口に着いた。観音沼の岸辺から観音山の方向を見上げるがどのが峰が頂上かわからない。車に戻って林道を進む。雷神社鳥居を確認して駐車場を探すが大峠林道曲がり角で通行止めになり引き返して鳥居前の空地に駐車した。

準備をして雷神社鳥居をくぐる。平坦ともいえるゆるい傾斜の都笹・疎林斜面である。見つめれば観音沼から薄い踏み跡が来ているが雷神社の社は見当たらなかった。所々にある赤テープ・踏み跡を見て登る。ドラミングやけたたましい鳴き声がしたがアオゲラの番いが現れて納得した。笹薮を敷く疎林の向こうに急斜面が近づき、取りつく。段々、薮が立ち上がり濃くなる疎林斜面を息を切らして登り尾根分岐1190mで待っているT.Kさんにを追いついた。薮に残雪が現れてほっとする。裏那須連山も樹間に見え雪の上には先行者の足跡がある。その後も、テープ・踏み跡を探しといっても先行のT.Kさんの姿を見て熊鈴の音を頼りに登った。

標高点1214m近くで裏那須を眺めて休憩した。前夜降った小雪が笹の葉を白く化粧していた。残雪が選び標高点1214mを通過すると薮が一層濃くなる。等高線1250mで隣の小尾根が登り尾根と交わる辺りで丈のある笹薮に出くわした。どうも観音山の核心はこの根曲竹笹薮と(復路にも)確信した。T.Kさんは出来るだけ残雪を登って背丈を越す根曲竹の密薮に突入した。追って眼鏡をはねられない様に注意してT.Kさんの熊鈴を追っかけた。箱根の矢竹より細いものの雪で抑えられた太い根曲竹は左右から薮漕ぎ登りの邪魔をする。思いのほか短時間で根曲竹の薮を抜けてソフトな笹薮に登りつくことができた。

目前に松を乗せた岩があり、右側を越す。細尾根になると露岩があるがむしろ楽しく歩めた。残雪が再び続くようになったのでクランポンを装着した。標高1500mを越しても所々にピンクテープが随分高いところに続いていた。日が照らして樹氷がパラパラ散ってくる。ようやく観音沼からは隠されていた観音山頂上部が見えてきた。頂上尾根には残雪に埋まったアスナロの薮が続く。雪が消えたらと思うとぞっとした。

T.Kさんが待つ雪の展望台に着いた。
眼下のコルで繋がる隣の旭岳(赤崩れ)、大峠から流石山なんだろうか、二岐山のも見える。大白森や甲子は目前のはずだが・・・。振り返ればアスナロも枝が風下に流れている。厳冬の強風を思い沈思した。アスナロ薮の中に観音山最高点があるのだろう。

観音山頂上部から会津の山々に向かって下る。尾根分岐1590mを過ぎて観音沼が見下ろせた。雪解けした薮尾根を下りアイゼン外して薮に備えた。薮→笹薮→露岩→尾根分岐 根曲竹の薮に、まだ楽、とうとう太い根曲竹の密薮に入った。「薮漕げ・泳げ」というが太い根曲竹は若きも枯れたものもの入り組んで左右に分かれてくれない。股に入った束は下りを強く阻む。密薮を抜けて残雪に出たが少し南に逸れていた。休憩後、残雪尾根を下る。鷹の番いが私たちを祝福するかのように私達の上をを舞った。疎林を下り雷神社の跡を認め鳥居を潜って車に帰った。

04/11 齋藤山
アカマツ園と齋藤山登山口という小さな標識を確認して側道に入った。アカマツ園前を通り最後の民家前で道が少々悪くなる。送電線下を通り林道分岐に立つ齋藤山登山道標を目印に空地に車をとめた。無雪期の齋藤山は誰でも登れるついでの山だが残雪期はどうだろうか。

準備を終えて曇り空の下分岐から簡易舗装の林道を辿った。左右は赤松林、松ぼっくりが林道上に多数転がっている。林道分岐(680m)を過ぎると左手に電柱が立つがその先に電線ない。なぜだろうと思うが分るはずもない。20分も歩むと林道に残雪が出てきた。斜面なりに積もった雪が林道を埋めるようになった。「アイゼンをつけて延々とトラバースするのか」と思ったが林道の谷側に細い裸道が続いていた。見晴らし台分岐を過ぎて林道なりに左に谷を巻くと右沢斜面取り付きに齋藤山へ登る道標がしっかり立っていた。見上げると急な沢の上の方まで電光道に残雪がへばりついている。無雪期では楽々ルートも積雪期ではアイゼン・ピッケル等十分な装備が不可欠なのだ。急斜面に強いT.Kさんを追ってジグザク道を登った。電光道はよく整備されているが階段に残雪が溜り足運びに注意しなければならない。ミズナラの根元にカモシカの溜め糞があった。しばらく人が入っていない証拠だろう。電光道から尾根道に出た。左から合流する道があるがトラ縄が張ってあって通行止めになっている。道標がしっかりたち頂上を示していた。落葉が積もった広い道を歩むと樹間を透かしてアンテナが見える。アンテナ脇を抜けて展望台にでた。展望できる山々が看板に書いてあるがあいにくの曇天で雲も低く遠望がない。諦めて頂上に向かった。

三角点と大きな山名板がある齋藤山山頂に着いた。湿った風が強く寒い。看板を見ながら男鹿、荒海、七ツヶ岳を認める。「眼下の会津田島から先に見える平らな稜線は、湿原がある御前ケ岳~舟鼻山」とはT.Kさんの教えである。曇って遠望がない上、風がさらに強くなり上着がはためき鳴る。下って風裏を探すことにした。

風裏で行動食休憩をしたのち下山になる。分岐から電光道を滑落しないように下り、林道に出た。後は慣れた往路を林道分岐駐車場に下るだけだった。

(記:T.I)

サムネイルをクリックすると、拡大写真のページを開きます (写真:T.I)

 4月9日
4月10日        
4月11日